国家試験を受験するにはだいたい複数の科目を勉強しなければいけません。
それは行政書士試験にもいえることで、民法に行政法に憲法に商法、そして一般知識。もっと細かくいえば行政法の中には行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法などなど。
当たり前ですがたくさんのことを学習しなければいけません。
あなたに質問!~行政書士試験の学習の進め方を考える
下の図を見て、以下の問いに答えてください。
<問題>
あなたは6ヶ月後の試験に向けて、A、B、C、D全ての科目を勉強しなければいけません。(試験問題はA、B、C、Dの4科目から同じ数出題されます)
※A、B、C、Dの科目は別科目ではありますが、それぞれがまったく関係のないものというわけではありません。
勉強方法は①と②の2種類あります。
- ①はAから順序立ててB⇒C⇒Dと勉強していく方法です。②はA、B、C、Dを同時に勉強していく方法です。
- ①と②のスタートからゴールまでの期間は6ヶ月で一緒です。どちらも毎日同じ時間勉強します。(つまりトータルの勉強時間も一緒ということです)
6ヶ月後、①と②の勉強法のどちらを行ったほうがテストで高得点をとれるでしょうか?
どちらが学習効率がいいか
さぁどちらでしょうか?
せっかくなので是非真剣に考えてみて欲しいのですが、、、
正解は②です。
理由は、2つ。
- ①の場合6ヵ月後の試験日には、AとBの科目の記憶が薄れてしまっている
- 別科目でも関係性があるならば学習を複線化して進めることで記憶の定着にも一役買う
ということです。2.はもう少し詳しく説明しましょう。
学習は複線化することで効率が良くなる
今回の話のように
- 4科目同じ数の問題が出題される
- 科目ごとに関連性はある
という条件であれば、②のように科目をまたいで学習することには実はメリットがあります。
何かというと、たとえ小さな関連性だったとしても複数の科目の学習を同時にすすめていくと、知識が紐付けされる場面が出てきます。そして紐付けされた部分は記憶として残りやすくなります。
記憶を定着させるためには五感を使え!という概念と似たものですね。
例えば憲法で学習した内容が行政法の判例知識の部分で活かされたり、民法で学習した考え方が商法で活かされたり。
そんな風に科目をまたいで勉強(自分の頭で思考)した内容は、記憶として定着しやすいんですね。
ですから意外(?)かもしれませんが、行政書士試験の勉強でも「ここから1ヶ月は行政法しか勉強しない!」とかいう学習の進め方はあまりオススメできません。
まとめ
以上、今回は学習の進め方についてお話してきました。
最初は複線化することで一つの科目の理解度が深まっていない中どんどん手を広げることで、より一層不安な気持ちが増大する可能性はあります。
そこで離脱してしまっては本末転倒。そんなときは無理に複線化するのは避けましょう。
うまく自分のメンタルと向き合いながら、学習をすすめることも大事です。
最初は一通り行政法、民法を学習して、その後に複線化して進めていく。そんな学習の進め方が一番無難かもしれませんね!
頑張っていきましょう!
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