いよいよ「デメキンの行政書士試験独学合格体験記シリーズ」も最終章への突入です。
3回目の挑戦!直前期はどんなものだったのか!?
3回目の夏。頭を行政書士試験に戻して
ビジネス実務法務検定2級の勉強期間、そして合格によって、いい感じのモチベーションの継続を図ることができ、7月、8月と自分的には集中して行政書士試験の勉強に戻ってこれていました。(実際は8月は仕事の転職、引越しとバタバタはしておりましたが…)
そして、もはや恒例の伊藤塾の中間模試です。
時期は8月の下旬でしたね。
「今年もこの時期か…」
「今年こそは合格点出さないとな…」
なんて気持ちはありつつ、自分の中では頭の中が”行政書士試験の脳”として最高の状態にまでは、まだなっていないこともわかってはいました。
それでもやはり”結果”が欲しい気持ちに変わりはありません。
気合満点で臨みました。
結果は、、、
伊藤塾の中間模試
結果は、158点。
「…。」
「おいおい…今年もこんな感じかよ…」
正直言って、試験直後はかなり焦りました(笑)
しかし。
昨年の自分とは違います。
もともと「自分の状態がピークではない」という意識を持っていたのもありますが、この時の私は既に自分の勉強法に自信を持っていましたから。
この中間模試で、
「また新しい問題を手に入れられた」
「自分の弱点を知ることが出来た」
こんな気持ちでちょっと嬉しかったくらいです。
あとは、これらの新しい問題や自分の弱点を日々の勉強に落とし込んで、やるべきことをやっていくだけというシンプルな気持ちでした。
昨年の経験もあります。
ここからの時期(9月~本試験当日)が一番力を伸ばせる時期だということもわかっています。
思い返してみても、最終模試のある10月中旬までの1ヶ月半もいい意味で落ち着いて、集中して勉強を進めていきました。
とにかく基本、基本、基本。
自分に足りてない知識、自分の弱点、あいまいな判例知識のおさらい。
とにかくこの時期やるべきことをやる。
これは1年目の人でも、5年目の人でも変わらない王道なんじゃないかと思います。
直前期には、それまで自分がやってきたことから、自分に足りてない部分、自分の弱点がわかっている、こんな状況を作っておくことが大切だと思います。
そして合格するために間違えてはいけない問題を落としていないか。
直前期に時間を費やし、頭に入れこむことで得点数を伸ばせるとこを見逃してないか。
私は余計なことをせず、ただこれだけに集中してました。
もはや恒例。伊藤塾の最終模試の結果は・・・
そして迎えた、伊藤塾最終模試です。
結果は、、、
192点!
これまで模試を何回も受けてきましたが、ようやくここで初めて合格点を出すことが出来ました(泣)
もちろん嬉しかった気持ちはありましたが、このときの直後の率直な感想は、
「伊藤塾の試験に慣れてきたな…」
というものでした。
昨年も中間模試、最終模試と受けていたので、伊藤塾の模擬試験はこれで計4回受験したことになります。
4回も受けていると、
「記述では、こんな問題の聞かれ方をしてくる」
「問題の構成はこんな感じ」
なんて具合に、試験の”癖”みたいなのが掴めてきてたのです。
実際、個人的な感想として伊藤塾の記述問題は本試験よりも簡単な気がしましたが、中間模試で46点、最終模試で48点でした。
本試験でこれだけ獲れたら万々歳ってやつです。
しかし、模擬試験はあくまでも模擬試験。
本試験はまったくと言っていいほど”別物”です。
模擬試験と本試験はまったくの別物
どの予備校の講師の方も言っています。
「模擬試験と本試験はまったくの別物。だから模擬試験の結果に一喜一憂する必要はない。」
本当にその通りだと思います。
私は、模擬試験で初めて合格点を獲れたことによって、よりこの気持ちを強く持ちました。
だって、、、
模擬試験で合格点を獲れたのに、本試験で獲れなかったら。。。
なんの意味もないですからね。
合格点を初めて獲れたことによって、その事実がプレッシャーにさえ感じられました。
そしてビジネス実務法務検定2級や伊藤塾の模擬試験をたくさん受けてきたことで感じたこと。
それは、”やっぱり行政書士試験の本試験は難しい”ということです。
何がそう思わせたのかは定かではありませんが、やはり、本試験での緊張だったり、必ず出題される奇問(?)だったり。。
惑わされ、難しいと思わせる要素は挙げだしたらキリがありません。
行政書士試験の過去問はどうしてもやりこんでいくうちに見慣れてくるものですが、初めて見たとき(本試験の時)って、やっぱり別物に感じますからね。
再受験者というのは、本試験を経験しているから経験値が高く、対策も練ることが出来るという反面、本試験の怖さを知っている分、本試験に対する”恐怖心”は初受験者よりも持っているのかもしれません。
再受験者だからこそ感じてしまう恐怖心
例えるならば、
小さいうちは色々な物事に、怖いものなしでどんどんチャレンジ出来ますし、上達も早いと言われます。
なぜ大人になると上達が遅いと言われるのか。
それは”怖さ”を知ってしまっているからです。
スケボーで転んだらどれくらい痛いか、とか。
高いところから落ちたらどうなるか、どれくらい痛いか、とか。
経験を積んでいる分、その先に何が待っているかを自然と頭で考えてしまうのです。
ですからそういった意味では、行政書士試験の再受験者の方の方が、初受験者の方よりも”恐怖心”は大きく持っているはずです。
私も伊藤塾の最終模試から本試験までの1ヶ月弱は、この”恐怖心”と闘っていました。
「今年も落ちたらどうするんだ?」
「3回目だぞ…」
「次は…ない…よな…」
つい、考えても意味のない、むしろマイナスなことが頭をよぎってしまう。。
でも、私はトータルで考えれば、こんな”恐怖心”には打ち勝てていたんですよね。
なぜかって?
それは、自分がこの1年間やってきたことに絶対的な自信を持てていたからです。
自分の失敗から学び、自分で打ち出した戦略。
その戦略を遂行してきた数ヶ月。
そしてそこから感じる自分の知識力のベースアップ。
直前期、ただひたすら自分を信じてやるべきことを遂行しました。
直前期だからこそ注力すべき箇所はあります。
一般知識なんかが最たる例です。
個人情報、情報公開系の条文の総則部分の読み込みはバッチリなのか。
政治経済社会も頻出部分は押さえてあるのか。
最低限のことだったとしても、この時期に駆け込みでもやっておくのと、やらないのでは後々の結果がだいぶ変わってくる可能性大な箇所です。
他にも、とにかく基本、基本、基本。
頭を行政書士試験用の問題に慣れさせなければいけません。
やるべきことをやる。
とにかくやる。
言ってしまえば、これしか”恐怖心”に打ち勝つ方法はないでしょう。
そして、私はこの3回目の本試験前に決意したのです。
「これだけ自信がある状態なら、今回を最後の挑戦にしよう」
いま振り返ってみれば、何故こんな決意をしたのか?
よくわかりません。
それだけ自信があったのか。
逆に、もうこれ以上やる自信がなかったのか。
明確な理由はよく覚えていませんが、とにかくすんなり「今回を最後の挑戦にしよう」と決め、嫁にもそう伝えたことは覚えています。
そして迎える、運命の3回目の行政書士試験当日です。
いよいよ3回目の本試験当日。3回の受験から感じたこと、その全て。
行政書士試験独学合格体験記⑫へ続く