行政書士試験とは

行政書士試験の入口を正す~簡単だとか、難化傾向だとか~

行政書士試験の難易度

世の中では、

「簡単○○日で行政書士試験に合格出来る勉強法」

こんなものを目にしたり、

「行政書士試験は簡単だ」

なんて風潮を感じたりします。

これらは果たして本当なのでしょうか?

他の資格と比較してみれば…

確かに他の有名な資格試験、例えば、司法試験・司法書士試験・公認会計士・税理士・社労士などの試験と比べれば、行政書士試験は簡単な試験と言えるかもしれません。

司法書士試験の合間に腕試し的な感じで行政書士試験を受験される方も多いみたいですからね。

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ただ、だからと言って「行政書士試験は簡単だ」という風潮はどうなんでしょうか。

行政書士試験も合格率は5%~10%を推移している国家資格試験です。実は合格率だけ見たら、他の資格試験とさほど変わらないんですよね。

100人受けて5人~10人が合格する試験。。。「簡単」と言ってしまうのは少々雑な感じがしますよね…

 

なぜ簡単と言われるのか?

行政書士という資格業が一躍メジャーに躍り出たキッカケとなったのは、漫画がドラマ化もした「カバチタレ」の影響が強いでしょう。といっても、、、わたくし「カバチタレ」のドラマは一度も見たことがないものでして…

今度ゆっくり見てみようかなぁなんて考えてたりしてww

個人的にはこっちの方がオススメだったりします。

大人買いしちゃいたくなりますよねww

絵に好き嫌いはありそうですが、わたしは結構ハマッて見ちゃいました。

と、少々話しがそれてしまいましたが…(汗)

 

こういったメディアからの影響で「行政書士」というものが身近に感じられるようになったということで認知度は急激に上昇しますよね。

そしてなんと言っても行政書士試験は、

年齢、学歴、国籍等に関係なく、どなたでも受験できます。

一般財団法人行政書士試験研究センターHPより引用

という、受験資格(間口)の広さ。付け加え、試験内容のほとんどはマークシートといったものです。

これらの要素によって、「行政書士試験は簡単だ」という風潮になっているのだと思います。

 

受験したことがある人ならわかるはず!

しかし!

一度でも受験したことがある人ならわかるはずです。法律系初学者が3ヶ月くらい勉強して簡単に受かる試験ではないことを。

出される問題がある程度予想出来て、そこだけ勉強しておけば受かるほど簡単な試験ではないことを。

 

ここ10年くらいの流れとしては、

間口が広い分、軽い気持ちで受験する人が多くなった。

誰でも合格とはしたくない為、試験内容が難化。

簡単には合格も出来なくなり、人気傾向も停滞。

落ち着きを見せてきたここ数年。

って感じでしょうか。

やはり行政書士試験といえども「国家資格」としてのプライドがありますからね。

個人的な感想として、わたしは行政書士試験の受験期間中にビジネス実務法務検定の2級もとりましたが、やはり国家資格と言われる行政書士試験と比べると難しさは天と地ほどの差を感じましたよ。

【参照記事】⇒デメキンの行政書士試験独学合格体験記⑩

そこで改めて思いました。国家資格と言われるものの敷居の高さを。

ビジネス実務法務検定を下に見るわけじゃありませんが、やはり問題の作りこまれ方が全然違うんですよね。

わかりやすくいえば、ビジネス実務法務検定(2級の場合)は過去問を中心に勉強しておけば簡単に合格出来るけど、行政書士試験は過去問からしっかり内容を掘り下げて勉強しなければ受からない、って感じです。

必然的に行政書士試験に合格するためには、それなりの時間と労力を要するってことです。

 

入口を正しましょう

ですから、もしあなたが世間の風潮や書き込みサイトで「行政書士試験は簡単だ」と軽い認識でいるならば、それは危険信号です。

なぜ危険なのかといえば、入り方を間違うとそこから先全てが狂ってしまう可能性があるからです。

それは、一気に短期合格という道からはずれてしまうということです。

不必要に難しいと考える必要はありません。他の国家資格と比べれば簡単というのは事実ですから。

ただ、敵(挑むもの)のことを正確に知り、そこから戦略的な計画を立てることが大事であり、そうすれば行政書士試験は決して難しい国家資格試験ではない、ということです。