行政書士試験とは

行政書士試験の難易度ってどれくらい?

行政書士試験難易度

国家資格であり、”街のみんなの法律家”と言われる行政書士。

そんなみんなの身近な法律家となるためには「行政書士試験」という試験を突破しなければなりません。

巷では「法律系資格の登竜門」とか「難化傾向だ」とか、いろいろな話を耳にしますが。。。

一体本当のところはどうなんでしょう?行政書士試験の難易度ってどんなもん?

実際に3年間の独学を経て、平成25年に行政書士試験に合格した私が解説していきたいと思います。

過去10年の行政書士試験の合格率から考察する

果たして行政書士試験に合格するのはどれくらい難しいのでしょう?

その難易度を図るのにまずは合格率を見てみます。

こちら過去10年分の行政書士試験結果の推移↓

行政書士試験結果の推移
一般財団法人行政書士試験研究センターのホームページより引用

※追記

平成26年度が8.27%、平成27年度が13.12%

直近10年の合格率は2.62%~13.12%で推移しています。結構な振り幅があることがわかります。

ざっくりまとめるなら難易度としては、簡単ではないが、超難関試験という訳でもなさそうです。

ただし傾向として、10年前は「カバチタレ」などのドラマの影響などもあり行政書士の人気がMAXの時期でした。

しかし申込者数を見てみると、、、平成16年度の申込者が93,923人で、平成27年度の申込者は56,965人。

あきらかに人気は下降傾向となっています。それに反比例(?)するように若干ではありますが合格率は高まっているように見えなくもないですね。

もしかして「なんだよ!人気なくなってきてるのかよ~」なんて思いましたか?いやいやいや、行政書士を本気で目指しているならば、この状況はチャンスと捉えるべきです。だって単純に言えば合格率は上がってるんですから!

本気の人間が集まってきているだけで問題はやさしくなっていない

ただ「にわかで受験を目指していた人間が消え去って、本気の人間だけが残った」なんて言われているのも事実。だから合格率があがっているってことですね。

言い換えれば本気の人たちのみが集まってきているのが今の状況じゃないでしょうか。

実際問題を見てみればわかると思いますが、平成17年の問題よりも平成27年の問題のほうが難しいと感じる人も多いと思います。(もちろん試験方式の改定なんかの影響もありますが)

ここから分かることは、合格率が高まっていても、問題がやさしく(簡単に)なっているわけではないということ。受験生のレベルは上がっているのです。

もちろん時代の進化に伴い、巷の教材が進歩していることも起因しているとは思います。

参考記事:「話題の『通勤講座』を徹底レビュー!その口コミ評判は本物か!?|行政書士、中小企業診断士、FPにもおすすめ☆」

ただ忘れてはいけない事実として、行政書士試験には記述式の問題が3問で計60点分あり、記述以外の平均点によって、記述の採点の厳しさが変わると言われています。つまりある程度は合格率を調整することも出来るということ。

こればっかりは受験する側としてはどうにもならないので、記述以外のところでどれだけ確実に点数を稼げるかということが大切になってくるでしょう。

 

具体的に他の国家資格と比べてみる

それでは最後に他の国家資格試験とも比較して、行政書士試験の難易度を考察してみます。

  • 司法書士
    流石に天下の司法書士試験に比べれば、行政書士試験の難易度はたいしたことありません。司法書士試験の勉強をしている人が、一年目にとりあえず行政書士試験を受けておく、そんな話はよく聞きます。
  • 社会保険労務士
    昔は社労士の試験の方が行政書士試験より難易度は全然高い、と言われていたようですが、近年の合格率はほぼ変わらなかったりで、行政書士試験の難易度があがったことによりほぼ同レベルにになったという話もききます。それでもやや社労士の方が難しいとされるか。
  • 宅建
    宅地建物取引主任者資格試験ってやつですね。宅建は行政書士試験の民法の出題範囲が被っていたりします。宅建と比べると行政書士試験の方があきらかに難易度は高いでしょう。

まとめますと行政書士試験は、有名な国家資格の中で言えば、宅建と社労士の間に位置している難易度の試験だということでしょうか。(人によっては社労士と行政書士は同等という人もいます)

ただ行政書士試験は、60%以上得点出来れば合格出来るという絶対評価の試験ですから周りを気にすることなく、点数をクリアすることに集中した方がいいでしょう。

目指すべきものが180点以上と明確であり筆記試験のみなわけですから、まわりとの闘いではなく自分との闘いだってことです!

自分に勝てるか。

それは試験勉強の1年間においても、本試験時間の180分においてもいえることです。

自分に克てるか。

 

あなたなら勝てる。努力は絶対に裏切らない。

 

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~わたしが行政書士試験に合格した体験記~